続・広島ニコンＳＣの香り

僕の大好きなトランペット
パパからもらったトランペット
とっても大事にしーてたのに
こーわれて出ない音がある。
どーしよ！パフ
どーしよ！パフ
ツッタカターのツッタカターのパオパオパ

パパからもらった訳でもないですが気持ちはパフなのです。そう四国の一件以来どうもＦＥ２くんの調子が悪い。症状はどうもたまに巻き上げが軽くなる。いつの間にか多重露出モードに・・・。なんでだろう。どうも何かが前と変なのだ。こうなったらあの虹を生む人のいる広島ニコンサービスセンター（以下広島ニコンＳＣ）に行かねば。・・・とは言え僕にとってはおいそれとは行けない聖域。僕の記憶によれば営業時間は平日のみしかも閉店はＰＭ５：４５だった。これでは通常片道１時間かかる広島ニコンＳＣに仕事帰りに行こうと思ってもどこでもドアぐらいないと行けない。・・・やっぱり送らなきゃダメかな。

神の与え下さった・・・

偶然とは恐ろしい物。それとも僕の熱い願いが神に届いたのか広島ニコンＳＣのあるビルでの打ち合わせのお仕事舞い込む。もちろん打合相手に要求された場所なので僕には天使が舞い降りた的出来事だ！僕はまたもやユニクロで買ったブリーフバッグに書類をかき込みもう片方の手にはＦＥ２の入ったドンケのバック。それを持つ手の方が明らか重いはずなのに妙に軽いのは気のせいの筈だ。

予定通り打ち合わせ時間より早めに付く・・・筈だったが渋滞に巻き込まれまくり着いたときにはあと１５分ほどしか余裕がない。ちょっとまてくれＯＨ！ＭＹ ＧＯＤ！急いで広島ニコンＳＣに駆け上がり（ＥＶだけど）（１５分で終わるかな？）（時間やばいな・・・）（でもこのチャンスを逃す訳にはいかないし）（はらへったな・・・）いざ突入！

虹を生む人との再開

ここはあるビルの一角。入ってみると見るとまたもやあの虹を生む人出現。こちらのお客さんは営業時間から想像するにプロのカメラマンかそれ関係学生さん達が主で私のように趣味一般客は少々敷居が高い気がする。まるで用もないのに画材屋さんとかに足を踏み入れた感覚だ。とは言え見てもらうモンは見てもらわなければここまでお膳立てしていただいた神を冒涜することになりかねない。

「いらっしゃいませ」
「すみません。このＦＥ２なんですけど巻き上げノブが一回取れてしまいそれより何かおかしいんです。（ちゃんと説明できる知識に自信が無いので曖昧な説明になってしまう）」
「そうですか。見させてもらいますね。」
・・・・・・・・・

「わかりましたこれぐらいならすぐ直りますね。」
「（やっぱりどこかおかしかったんだ）本当ですか。」
「はい。この程度なら５００円ほど修理費用頂きますがよろしいでしょうか？」
「（５００円でいいのか）宜しくお願いします。」
「ではしばらくお待ち下さい」

と奥の方に入って行ってしまった。
僕はひとり待ちぼうけ。
（ああソロソロ打合せの時間が近づいてきたぞ。はあ）
（あれ価格表がある「修理５００＋清掃費３００円」あの虹を見るには３００円いるのかな）
（カタログ収集が出来そうだ・・・いやいや俺のことだ打合せに書類と間違ってカタログをテーブルに広げかねないぞ。ここはやめとこう。）

「はいできあがりました。」
「ありがとうございます。」
「それとですね。今の＋2/3の露出でぴったりです。」
「はあ？（何だ何ださっぱり何のことか意味がわからないぞ）」
「先ほどメーターの方も一応チェックさせていただきました。動作の方は別段問題は無いのですが少しずれがありました。今設定してる＋2/3の露出の状態で補正なしとしてお使い下さい。」
「（えっそんなことまでしてくれてたの。でもかなーりありがたいぞ。来て良かった。でもどうしてずれるんだろうか？電池のせいだろうか？ここは一つ参考までにきいとくべきだ。）ありがとうございました。で・・・」
チュウルチュウルチュウル・・・・（携帯呼び出し音のつもり）
（げ！打合せタイムリミットだ）
結局謎を残し虹を生む人とお別れとなった。

そういえば・・・

家に帰りＦＥ２で空シャッターを切る。切る。もっと切ってみる。ううんいい感じ！。でも何が壊れてたんだろう。・・・・・ん！よくさわってみると修理に出す前はたしか多重露出切換レバーは勝手に動くフリー状態だったような。・・・・今ではレバーを多重露出にセットしてもバネの様な仕組みで解除状態に強制的に戻るようになってる。あああ。よく考えたらあの四国の一件以前はこうだった様な気がする。（今更かなりいいかげんな記憶力だ）ああ何はともあれこれで一安心だ。ありがとう虹を生む人よ。ありがとう広島ニコンＳＣさん。

-2001.12.21