壊れたFE2
         with Nikon FE2

 

 

 

 

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壊れたFE2

R696WorkBench toppage

10月は下旬の週末に僕は四国に旅立った。

というのも僕はある団体に参加してる為四国は宇和町の建物を見学に行くって言うかなりマイナー観光ツアーに参加したのであります。僕の脇にはやっぱりカメラあり。そう今回もFE2くんの出番です。Tokina AT-X270をレンズに建築家と呼ばれる方のモダンな作品をフィルムに焼き付けにここにいるのであります。

どうなっとんじゃあ

あるモダンな建物の中を俳諧しながらカメラを構える僕に衝撃が走った。「ポロ」右親指に何か当たって落ちた感触があった。あれ「ポロ」って何?ん?カメラを見ると巻き上げノブがない。足下を見ると巻き上げノブが寂しそうに転がっている。
「なんじゃあこりゃあ〜」
巻き上げノブをあわてて拾い上げ所定の位置に戻す・・・けどくっつかない何か足りない・・・・固定ネジがない。
「どうなっとんじゃあ〜」(←広島県人)
顔面蒼白。よくよくあたりを見渡すと僕の歩いてきた3メートル手前にコロリと黒い物体あり。あわてて拾ってみるとまさに固定ネジだ。

新たな不安

とはいえ不安は消えはしません。なぜなら今まで外したこと無いから組み方どころか本当にこれだけのパーツで全てなのか解らないんです。もしかしたら他にも転がっているかも。そう答えは「てきとーに組んで動くようになればOK!」って事で解明になるんです。動かなきゃニコンSCにレッツゴー。って言ってもこんな物かしめに合わせてレバー取り付けて上から拾ったネジもみゃ一発じゃん。「直った」

数枚撮ってみる。
「ん?なんだかレバーの巻き込みの抵抗感が変・・・まいっか」
またまた数枚撮ってみる。
「やっぱり巻き上げの抵抗感がガリガリって時とすかすかって時がある」
またまたまたまた数枚撮ってみる。
「そういやフィルムそろそろ無くなる筈なんだけど・・・」
またまたまたまたまたまた数枚撮ってみる。
確かさっきはフィルム残り2・3枚だった様な。36枚撮りだったっけかな。
でもシャッター降りる。そしてフィルムカウンターは21で・・・動いてね〜。
「そ・・そんなばかな〜。」

バスバス走る!

どうなってるんだ・まずいぞ・まだ何かパーツが・組み方か
そんな時「はいみなさん見学は以上で〜す。」と言う添乗員の声。何が以上なのだ異常なのは僕のカメラの方なのだ。でも皆さんはバスに乗り込み始める。流石にここに一人のこりあるかどうか解らないパーツを探すわけにはいかないし。シブシブ「もしあったらごめんねFE2くん」である。バスに乗っても僕の不安は極大気分はかなりドキドキである。FE2くんを取り出し組方を研究したいが峠を越えるバスは揺れまくり手に付かない。
ここは落ち着くんだ。考えろ考えるんだ。ろくろー冷静に状況判断だ!

   「シャッター降りてフィルムカウンター動かない」
    って事は多重露出モードになってるのではと仮定できないか。
    そうだこれなら手巻き感覚が変になってるのもうなずける。

はやる気持ちを落ち着かせているとそのうちバスが休憩所に入った。即座に解体開始である。よく見ると巻き込みノブの下にスプリングが入っている。どうやらこいつの先をノブの穴に引っかけもう一方は本体の方になんか引っかかりそうだ。苦悩の作業約10分後。「組み込み完了」(たぶん)その後フィルム2本消費したが異常なし。
ああよかった。よかった。ねっFE2くん。これで僕のFE2くんの解体新書が1ページ増えたんだよね。集合写真撮るときにに頼まれそうになったのにことわったのは不幸中の幸い。本当に。ああよかったよかった。

(なにやってんだか僕・・・)

-2001.11.12