GT-9700Fのカタログに載らない所
         with EPSON GT-9700F

 

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GT-9700Fのカタログに載らない所

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去年我が家にやってきたフラットベット式スキャナーEPSON GT-9700Fについてもう少し探ってみる事にする。前回も書いたように操作性や使用感はかなり良かった。さてそこでもう少し僕なりに気付いたことを書いてみる。
でも前回も話したように残念ながら僕の手持ちの機材と知識では画質については大きな事は言えないのでそっちに興味のある方にはweb版 DOS/V magazineのTechnicalTestLaboにあるこちらの記事を紹介します。

透過原稿で威力を発揮する高解像度フラットベッドスキャナ
簡単に略すと上の記事を読むとやっぱりフィルムスキャナーほど画質は良くないが今のところ従来のフラットベットスキャナーの画質では最高級といっても差し支えない様な気がします。USB2.0やIEEE1394に対応したのも大きな成果になっているようです。

まず僕の基本的な使い方はフィルムから電子アルバムの写真をスキャンする事。後から片手にF4くんを持ちゆっくりスライドショーでもしてワインを飲みながら悦に浸ろうと言うノスタルジックな僕の楽しみだ。もちろんワインを買わずフィルムを買ってしまう僕には偶然を待たなければならない望みだ。もう一つの目的はファミリーDTPなどの画像ファイルの利用。年賀状や写真のお裾分けから始まりCG系やホームページ掲載用の写真までいろいろな事に使いたいのねん。

今感じる欠点

さて今まで使ってみての使用感についてだけどフィルムスキャナーと比べての欠点から挙げてみます。

ううんやっぱり場所とるの
こいつは当たり前と言うかしょうがないですねハイ
ううんやっぱり救えないフィルムが多いの
やっぱりフィルムスキャナーに比べ光源が弱いせいかフィルムスキャナーの時は(へんてこになりながらも)救えたフィルムもダメな場合が多い。もちろん露出を外しまくる僕も僕なんだけど。
ううんやっぱりフィルムにホコリやチリが付きやすいの
フラットベットだからしょうがないけれど蓋をパタパタやってるとホコリが舞って静電気からかフィルムにピタッって。そのままスキャンしちゃうと写真に雪が降っちゃう。でも逆にスキャニング面を掃除しやすいから半分許す。
ううんやっぱりフィルムの入れ方がやねこいの
フィルムスキャナーと違い置いた原稿の下の面をスキャンするからフィルム読みとり面のセットも下側が表にしなけらばならない。そうするとフィルムマウントカートリッジに毎回裏返していれ込まなきゃいけないのさ。これって結構めんどくさい。裏からスキャンして鏡面反転してはいけないのだろうか?(やっぱりなんだか外道スキャンな感じがする。)

ううんやっぱり各コマサムネール自動認識をはずすとめんどくさいの
自動認識を外すコマなんかが出ると前回にも書いた様にちょっと面倒くさい。環境設定からやり直してスキャンし直しってのもちょっと不親切に思えるぞ。しかも手動スキャン範囲指定モードにすると画像の回転読み込みは出来なくなるは自動認識モードでは勝手に倍率設定してくれるのにいきなり設定がクリアになっちゃうのはどうしたものか。しかも順番が変わってしまうのでファイル名を訂正しようとしても全てのスキャンが終わってからでないと順番すら変えられない。自動サムネールスキャンと手動範囲指定スキャンとの併用体制が全くないとこら辺が最大の使いにくさだ。
ううんやっぱりスキャンしたらすぐみたいの
かなりわがままな希望だけどGT-9700Fの場合スキャン作業を一度終わって保存してからでないとファイルの閲覧が出来ないの。スキャン時間って結構掛かるからその間にじっくりと出来をみれたらいいのになんて思うんだけど・・・ダメ
ううんやっぱり白ナマズだから背中が丸いの

これを欠点と言うべきか要はスキャナーの上に物を乗せにくいって事 。でも「のせるなよ」ってのももっともな意見だし。

今感じる利点

はてさてじゃあ良いとこを挙げてみよう。
自動で付くファイル番号の桁がそろっている。
?の方が多いかもしれないけど例えば写真ファイルネームが1.2.3.4.5.....9.10.11.12..となるとエクスプローラーや画像ビューアーは1.10.11.12.....2.20.21.22....3.30.31 って番号で並びかわっちゃうの。だから前のEPSON FS-1300のばあい一桁の番号の前に"0"を付けなきゃいけなかったの。これかなり面倒くさい。GT-9700Fの場合ちゃんとf00001っていう風に桁が揃えてあるので助かります。(まあ当たり前と言えば当たり前の事なんだけど)
読みとる前に縦位置指定してもサイズが変わらない
正直これはありがたいです。前のFS-1300の場合読みとる前に指定すると縦サイズが横読みとり短辺サイズにフィックスされてしまい画像が小さくなってしまうので使えませんでした。でもGT-9700Fは同じ解像度サイズで読みとってくれます。これありがたい。スキャン後に画像を回転したりして再保存すると容量が異常に上がってみたり(一緒に要らない処理までするからか・・・)JPGな場合圧縮率の問題もある。なにより面倒くさくないじゃん。
EPSONなだけにプリンターとの相性も最高・・・なはず。
パソコンの写真出力方法はプリンターが主。ボクの過去(かなり古い)にはページプリンターや熱転写式のカラープリンターの熱い思い出があったりするけど(カラーで字がでたりアウトラインフォントが印字出来ただけでもすばらしく感動した頃)。それに比べ(比べるな)最近のマッハジェット方式のプリンターの性能向上はすごいの一言。以前画質優先で泣きながら購入したALPS MJ-1200なども今となっては各メーカーのどのプリンターと比較しても非常に寂しい思いをする。EPSONはそんな今のプリンターメーカーのトップを走るメーカーの一つなのだからキットキットプリンターとの相性もいいはずなのだ。例えば操作方法が簡略化できたりカラーバランスが調整しやすかったりと良いことづくめの筈なのだから。
物撮りに最適
いきなりなんだと思われるかもしれないが要はガラスのスキャニング面の上に物を乗っけてスキャンするとかなり開放気味だけど(ガラス接地面にしかピントが合わないからしょうがないじゃん)しっかりした物取り写真(?)が撮れる。基本的にプリクラ状態での構図しかとれないけどなかなかいい感じ。難点は余りデコボコのある物や大きな物は奥側がぼけてしまいつらいし、丁寧な扱いしないとガラスが割れそうになります。F4くんに70-210mmのズームレンズくっつけてレンズ面を下にして撮るともう大変です。(だからするなって)

でも大好き白ナマズ

なんやかんや言いながらも僕の脇で大活躍中なのは確か。やっぱりフィルムスキャンを数こなせるって点が僕的に最高!!!って感じなのだ。子供の服を脱がせながらプレビューしお風呂に入れる前に本スキャンまた風呂からあがり服を着させてフィルム交換しプレビューし寝付ける前に本スキャン。テレビのコマーシャル毎にプレビュー本スキャン。などスキャナーに付きっきりにならずに何かしながらスキャン出来ることに意義(?)がある。こんな事ができるフィルム用スキャナーなんてそうあるもんじゃない。主婦や一人暮らしのあなたにも少しばかりの行動力と機敏性があればフィルムスキャンできてしまう。更に自動フィルム装填マガジンなんか用意して貰えると最高なんだけど。

最後にこのページの絵たちもやっぱり白ナマズのお陰であります。

-2002.2.28