ボディブラックの謎
         about Nikon Black Body

 

 

 

 

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堅いぞボディブラック

会社のオークショナーW氏の所有するカメラFもF2もF3もFEもFAもF4も(当たり前か)みーんなブラックボディだ。そんなオークショナーW氏にF4くんを購入する前に一度FEとFAを借りたことがある。子供の頃から親父の銀色カメラminolta SR-1を見て育った 僕にはレンズと一体となったそのブラックな個体とそれを縁取るようにのぞく金色の真鍮の渋さはとても新鮮に思え

「こいつら堅いぞ」

僕は昔から単純にこういう意味での堅い物が大好きだ。こういった堅い物はいつも身につける物に多く時計を始め眼鏡や工具や楽器など挙げれば切りがないがもちろんカメラもその一種なのだろう。中坊の頃は質屋に行ってはこんな堅い物達を見つけてはウキウキしていたことも思い出してしまった。(どんな中学生生活してんだ)

カメラの色は何故か銀と黒と相場が決まっている。どんな場所にでも一緒に移動しなけらばならないカメラにはその場に馴染む事を要求される。そうこんな堅い奴らは生まれたときから見られる為のイミテーションではなく主人が見るための名脇役を演じようとしているのだ。なんて顕著な奴らだろう。

銀・黒色の考察

銀についてはある建築家が林の中に建物を建築する際にコンクリートの外壁面を銀色に染めて林の緑を写し込む事により周囲との異質感を排除した例があるが銀にはそんな力が有るのかと感動を覚えたことがある。
 
逆に黒は他の色を拒絶する様に一見感じるが身の回りの周囲で陰の無いところはない。物に陰ができた闇に溶け込んでいると感じれるかもしれない。

レンズの色を見直せばマットホワイトなんてのも結構いけると思うが皆さんはどうだろうか?minolta α-8700iミールみたいなのも結構格好いい。でも周囲の環境に溶け込むならやっぱり透明(今流行のスケルトン)はどうだろうか・・・などと思っては見るものの遮光性のいるカメラでは無理!とってもおバカ。

黒の生い立ち

しかし銀と黒はニコンのnewFM2を例に挙げても黒塗りのカメラは銀に比べ昔から高く販売されてる。今の車で言う特別限定色のパールホワイトの様な存在なのだ。偶に中古のカメラを覗いていると「黒塗り済み」なんて物にあうこともある。なぜ皆々様はそんなに黒にこだわるのだろうか?

「なんで黒なんですか。」(やっと本題・・・)

オークショナーW氏に聞いてみるとまず黒の生い立ちから話は始まってしまった。

黒が生まれた最初の起源は戦場銃弾の飛び交う中でカメラマンが活動する時に本体の色が銀では太陽光が反射してしまい敵に位置を知られてしまう。そこで反射を押さえる為銀のボディを黒に塗装したのが誕生となったようだ。残念ながら市販の黒のボディを最初に作ったメーカーは不明だが、きっと「報道のニコン」と呼ばれる影には黒のニコンFの黒を持つ数々の伝説やカメラマン達がいるのだ。
更にスペースシャトルに乗ったF3もFもNikonのロゴまで黒で覆われ真っ黒のマットボディだ。このことはニコンHPに書いてるけど要はクロームボディだと光りが反射してしまい被写体にいらぬ光源が発生してしまう。壮絶な宇宙での光の反射を押さえる為だと言うことだ。スタジオで貴金属などの光り物を撮影する場合にも同じ事が起こるため黒は必要なファクターだったらしい。

きっと黒を選ぶ人達の多くの理由はいろいろな場面で活躍したカメラ達のレプリカとしての存在であると確信した。カメラの場合他のプロ用に似せた物ではなく完璧に本物なのだ。 僕だってかつてのWGPチャンプのワイン・ガードナー氏(いくらなんでもちょっと古いか)のカラーリングバイクにツナギとヘルメットと揃えたライダーを見ると圧倒的な威圧感に押され興奮してしまう事がよくあった。きっとそれと一緒なのだろう・・・
本当にそうなのか?

ここはひとつボディブラック推奨派のオークショナーW氏に僕の推論を裏付けてもらわねば。そこで「黒を買う理由は?」と聞くと・・・「黒の方がかっこいいから」


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なに〜それだけかい!!
俺はピ・エ・ロだ〜〜 
(あっ勝手に想像したのはおれか・・・)
 

-2000.6.28