病気になったF4くん
         with Nikon F4

 

 

 

 

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病気になったF4くん

リレーズボタンを押すと今まで「シャキーン」「シャキーン」と切れのいい瞬きをしていたが急に「 うにょ」なんてあえぎ声をあげた・・・「うにょ」?

切れない・・・

今は夜中の8時前。仕事の帰りに少し(?)足を伸ばしで仲良しF4くんと灰ヶ峰の中腹で暗闇逍遥としゃれ込んでいたときである。シャッタースピード4〜8秒の長時間露光撮影していた時である。先ほどまで軽快に切れていたシャッターが急に2秒ほどで「ウニョ」なんて声をあげてそれからシャッターが降りる気配がない・・・・10秒・・・20秒・・・3・2・1・・・と待ってみてもファインダーから覗いた風景は真っ黒・・・ミラーもあがってない。「ゆけロボ!パワー全開だ!」と叫んでもやっぱりだめだった。(あたりまえだ)そこでレリーズボタンを反押しにしてみると「カシャ」・・・なんで・・・はっきり言ってなにがなんだかわからずパニックである。その後数回3回に1回ぐらいのランダムで起きる・・・僕の顔はすでに蒼白モード突入である。
確かに僕のF4くんは中古である。FE2と同じくらいの購入金額で購入したので外観は傷もあり塗装の剥げている部分すらある。僕はそんなF4くんの出生の謎をうたがわらざる得なかった。「やっぱ安物買いのなんとやら・・・中古じゃだめなのか・・・既に使い込んでるもんな・・・でもおまえは僕の相棒。修理もやも得ないか。」
とりあえず原因は分からず夜はふけた・・・

パニック

しかしその後昼間に数回撮影をしてみたがなんと何の問題も無くいつも通り切れのよい瞬きを連発・・・「そうか君は朝型人間なんだな夜は眠くて瞼が重かっただけなんだな。」と無理矢理焦る自分をなだめる事にした。(全く持ってのんびり楽天筋違い男である)
・・・とはいえやっぱり気になる。(とーぜんだろ)そこでインターネットでGOしてみたものの決定打はなくあきらめてNobbyさんのページを覗いてみると・・・「うっそー」「キヤノンEOS-1Vへの道」・・・今まで楽しく読ませていただいていた
Nobbyさんのページ「ニコンF4との日々」がタイトル替えになっている。・・・これは夢だ・・・世界はどうにかなっている。またまたパニック・・・(焦ってメールでNobbyさんに確認・・・丁寧な文面と共に「4月1日」と教えていただき胸をなで下ろす)(そのくらい解れよ全く・・・)

マニュアル購入

実は僕は中古で買ったためかF4のマニュアルは持っていない。これはなにかNikon様からなにかメッセージがあるはずだ。マニュアルの最後によくある「故障と思ったら」というのがきっと有るはずだせめてこのくらいチェックして修理に出したい。そこで色々ネット上で徘徊しているとホーライカメラさんのページに「F4S/F4使用説明書 1000円」の文字が・・・「ああ神の思し召しだ」画面を見た1秒後には申し込みの判決を下し注文してしまった。ホーライカメラさんの対応はすべてメールで行われましたが驚くほどのクイックレスポンスで返信していただき発送時にもメールがやってきた。非常に信頼できる対応に好感を持っていると5日後には僕の手元にはマニュアルが届いていた。ありがとうホーライカメラさんまた利用させていただきます。

さすがF4くんは慎ましい

早速届いたマニュアルに目を通すが「故障と思ったら」なんて無かった。(バカ)しかし前より少し気になることがある・・・バッテリーのチェックはどうしたらいいのだろうか?そこでバッテリーのチェック項目を見てみると

P20 バッテリーチェックと半押しスイッチについての項
2.リレーズボタンを半押しします。●バッテリーの交換時期は、フィルムの巻き上げ速度、AFレンズの駆動速度・・・  リレーズボタンから手を離すとすぐに消灯して知らせます。

と書いている。さすがF4である。おなかが減っても「はらへったーなにかくれ」と強制自己主張はしないのだ。いきなりピッコラピッコラなって電池切れになる携帯電話とはわけがちがうのである。そんな奥ゆかしきF4くんのしぐさに
少し意地悪でケチな実験心がむくむくと生まれた。実際どこまで使えるんだろう。無くなるとどうなるんだろう。ここはそのままにして・・・

もう餓死寸前

安佐動物園に行った。もちろんF4くんも一緒だ!(家族もだろ・・・)
何せ現場は家族写真やビデオを撮ろうとする家族づれで一杯のはずだF4くんをむき出しで歩いても対して気にならないだろう。(気のせいだろ)ましてや家族写真となると立派な「公共事業」である。こんな機会は滅多にない。天気もいいせいかF4くんのご機嫌も快調だ!シャッターもいつも通りいい感じで切れていた。が動物園観覧終盤フィルム1本半ぐらい撮ったときだろうか・・・最後に動物園エントランス側でシャッターを切った時である。「ウニョ」・・・青ざめ・・またミラーが戻らない。
今度は半押しにしても戻らない。・・・・顔面蒼白・・・・・
レンズをはずしミラーを見ながらリレーズボタンを押すと「ウニョ」「ウニョ」とロボコップが故障したときのような音と共にミラーは少しだけ動いてはミラーアップの状態に戻る。その度に「ウニョ」。どうやら元の位置まで戻る元気が無いようだ。

・・・電池交換せずに
そのままにしてたのわすれてた。
これが空腹に耐えかねたF4くんの表情だったのだろう。
帰り道で見つけたセブンイレブンで電池を購入しそこで新品の電池を入れてリレーズしてみると上がりっぱなしなったミラーが見事に戻った。やっぱり原因はバッテリー不足だったのか。(本当にそれだけか・・・)

論外だ

会社のオークショナーW氏に聞いたところ、「そんなのバッテリーが無くなりそうなぐらいモータードライブの動きを見てりゃ解るし直ぐ交換するからわかんないね。だいたい予備電池ぐらいは用意しとくもんだよ。特に長時間露光するときなんか消耗は激しいからね。撮影前に新品の電池と取り替えるぐらいでもいいほどでバッテリー切れなんて論外だよ。」全く持ってその通りです。(反省して勉強しろ!)

-2000.4.12