1.照明
ライトは45度からの2灯が基本になります。
原稿にライトやレフの写り込みがなく入射の単体露出計やスポットメーターで無地の背景を測光し、露出にムラが無ければ機材の都合で1灯或は自然光の利用も可能です。
2.原稿のセット
原稿のセットは小型の物で平面が保たれていれば、ろくろーさんが行っていたように台紙に乗せるのが位置調整等で動かすのに扱い易く余白が出た場合にも見た目が綺麗です。
原稿が浮き上がる場合には、裏面を両面テープ等で台紙に止めて平面になるようします。
3.反射取り
カメラや三脚が写り込まぬよう黒紙等で覆い、レンズの所に穴を開けて反射取を行います。
4.色見本
カラーチャート等や原稿を色見本に付けるのが一般的ですが、それが不可能な場合はタバコの箱等身近な物を見本にするのはグッドアイデアですネ。
5.三脚・カメラのセット
複写台やランプハウスをはずした引伸し機が利用できれば一番楽なのですが、一般的には三脚を利用する事になると思います。 しかし、三脚を前傾させ原稿の中心に光軸が来るようにしますと原稿が大きいほどカメラが不安定となります。そしてエレベーターを伸すほどバランスが崩れ、又光軸と原稿の中心が一致していない為、原稿の位置も修正しなければなりません。
このような場合、後ろに伸した足に錘りを咬ませ押さえるようにしますが、前2本の足が垂直より前傾すると極めて不安定になります。
三脚のエレベーターを利用するのに、雲台をエレべーターの下側にセットできる機種も有りますが、この場合は、三脚の足によりライトの影がでないように注意する必要が有ります。
ネイチャー用の三脚では、エレベーター部が水平になる物が有り、原稿の大きさが同じ場合やズームで拡大率を調節可能な場合は有効でしょう。 三脚のアクセサリーで水平に伸びるエレベーター状のポールがあり、このような物を利用すればエレベーターを利用して拡大率の調節も行えます。
2台取付け用のアームやプレートでも前方に必要なだけ突き出れば利用できます。 これらの場合もバランスを崩さぬよう重しをするのが安心ですネ。
カメラの取付けは、雲台やLブラケットを介して行います。アームによりカメラを突き出させ、三脚の中心と後ろの足に重しをする事により比較的安定させる事ができ、エレバーターによる光軸方向の拡大縮小が可能となります。
そして、垂直に原稿をセットした場合でもアームの長さ分光軸方向へ拡大縮小が行えます。
・・・と、以上のようになり小型の原稿で有ればファインダーを覗いたまま台紙ごと原稿を動かせるので一般的には楽だと言えると思います。
しかし、カメラの安定性と自然光の利用と言う点では垂直にした方が良いと思います。
欠点はズームで大きさを調節し切れず三脚を前後させる時、原稿とカメラの平行に注意がいる点です。
どちらも水平アームの使用は便利だと言えます |