撮影のペース
         with Nikon FE-2

 

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撮影のペース

時はお盆のこの時期世間は帰省「ラッシュ」の風に乗って「ムッシュ」M氏が広島県東広島市で会うことになった。今回はムッシュM氏とカメラを持って酒都西条(広島県東広島市)酒蔵の街並をスナップするお楽しみオフ会なのだ。元々僕たち二人とも同時期にこの街には数年住んだ経歴がある。しかも僕に関しては今でも月に数回は足を運ぶ町なのに酒蔵などまったく興味もなく今回あらためて「我が視界、隣の大海をしらず」とまあ思い知らされるわけで。変な下りから話は進むが、正直僕は今までカメラの扱いのうまい人と一緒にスナップをして歩いたことがないので実は結構井戸の中の蛙状態な事が多い。ここは一つムッシュM氏にしっかりそこんところを習いたいものである。

選べ割り切れ自分の機材

まず習うべきはこんな時に彼はどんなカメラを用意するか・・・というよりどのくらいの大きさの装備でくるか?挨拶をするムッシュM氏は首に20cmx3ほどのカメラバックだった。彼はその中に入ったLica M2と露出計だけでスナップをするのである。因みにそのバックの中には近日購入したばかりのCONTAX T3 も入ってはいるのだがスナップには登場しない。僕が興味のあるカメラということでわざわざ忍ばせてくれてたようだ。何はともあれ踏ん切りの悪い僕はF4のセットから何から何まで色々持っては来ていたが結局彼をみてFE−2に50mmを付けて28mmをポッケという装備に決定。

ペースメーカームッシュM氏

さて撮影開始だ。多少雨のパラつく中二人は酒都西条をプラつきはじめた。ムッシュM氏の身のこなしは非常に落ち着いている。たまに露出計を取り出してはにらめっこしてみたり。かと思えば自分の気になる場所で少し立ち止まったかと思えばパシャリ。そんでたまに小さなメモ帳を取り出し撮影メモを記録している。テンポの静かなリズムでの彼の動きは周囲の雰囲気に馴染み決して騒がしさを感じさせない動きなのだ。
因みに僕のはと言うと、色々な物に興味が沸きすぎるのか時間がないのかとにかくあわただしい。あっちとってはこっち。。。こっちもいいや。えええぃ騒がしいったらありゃしない。ムッシュM氏とはえらい違いだ。ちがうちがうもっと静かに彼のように静かにだ・・・ていってもなあ。
こうなりゃタイミングも合わせてまねちゃえ。
不思議な物であります。何となく気持ちまで落ち着いてきて先ほどまでは少し落ち着いた自分を感じてきた。すると廻りの色々な物が見え始めてくるのだ。そう俗に言う※1公衆便所落書き現象である(←言わない)。しかも非常に撮りやすいのだこれが。あわてるほど周囲を気にしてしまい廻りは見えず中途半端な絵になってしまう。「写欲」に溺れ我を忘れる奴によい絵なし。う〜ん。勉強になったぞ。サンキュームッシュM氏。そして改めて反省。ふと後日思うんだけど、ということは決して操作の簡単で高機能なカメラだから色々数が撮れたり綺麗だったりすると考えるのはNGなんだなと素直に思えてきた。結局撮影している人の姿勢ってすんごく大切なんだなあ。あとは自分のペースで使いこなせるカメラならそれでいいと思えてきますね。

おっと何はともあれムッシュM氏よ本当に感謝だ。また楽しくスナップしような。よろしくだ。(←おしえてもらっといてえらそげだ)
というわけで彼のHPを紹介して勘弁してもらおう。
sometime somewhere
というムッシュM氏のページだ。
ギャラリーが秀逸ののだがなかでも屋久島の写真群が僕はすきだ。


※1公衆便所落書き現象:あわてて便所にかけこんだ時には何も見えないのだが用を足し始め落ち着いてくると壁に書かれた落書きが見えてくるとってもお馬鹿な現象のこと。

-2003.8.29