下関で「ふく」に惜敗
         with Nikon FE2/F4

 

 

 

 

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下関で「ふく」に惜敗

子育て煩悩カメラマン(自称)の僕は5年ぶりの家族旅行を理由に目的地は下関に旅立った。悩みに悩んだあげく結局自信のある選択ができず今回は「大行事」って事だけでFE2くんとF4くん2台のそろい踏み大出張なのです。普通は「コンパクトカメラ」と言う選択がバッチリな筈なのに家族の大荷物を運びつつカメラ達も大荷物になってしまって大失敗見え見えだ。本当なら確実にFE2に28mmと50mmと135mmのMFセットな筈(買う時はそうしようと思ってたの)

■じゃあどうしてポイントその1
実は最近かなーり不安なFE2くん。前回の四国漫遊のネジ取れ事件以来ヤパッリどうもおかしいのです。多重露出のレバーがどうもぐらぐらでやたらネジが抜けたがるしどうも居心地が悪い様なのです。やっぱりまた「ニコンSC広島」のお世話になるときがやってきてるようなのかも。

■じゃあどうしてポイントその2
今回も歩く突発性行動型小動物が2匹もいる。片手ダッコしての撮影にはMFはきつすぎる。となるとやっぱりAFのF4くんの出番がやって来るのね。(F4くんを只のAF便利屋扱いしてるような・・・)

■じゃあどうしてFE2くん連れテクノ
もしかしたらこの時期紅葉に染まる長府の町並みに出向くカモしれない。夕日の暮れゆく門司港に出会うかもしれない。火の山展望台から下関の夜景を望めるかもしれない。その時にはFE2くんに宝刀ベルビアぶち込んでなんて考えちゃったわけで。(上記の妄想はすべて諸事情により却下または無視されましたが)

どうなっとんじゃあ

てなわけで・・・・僕は今新しく出来た下関の新水族館「海響館」にいる。周りは親子連れからカップル、更に団体旅行客までかなりの込み様だった。アシカショーやイルカショーを見て水族館内部に入ってみる。実はこの新水族館「海響館」に住んでいる仲間達?は普段瀬戸内海を賑わす面々でしてお魚屋さんに並んでいるなじみある奴らがたくさんいます。しかしそんな奴らは僕にとってどうでもいいのです。実はこの水族館には魚の中で最も愛らしい奴がいるのであります。そう魚芸能界のブルドッグ。ブルジョア食材の王様。そしてここは下関!とくれば「ふぐ」であります。「ふぐ」は因みに下関のこちらでは「ふく」と読み替えます。そんな彼ら達ってかわいいったらありゃしないのであります。長府の紅葉を逃した僕はそのふく達をカメラで撮らねば気が収まりません。

水外写真

フラッシュも付けないTokina AT-X270装備のF4くんを肩に掛け片手に動く大荷物を抱き暗い水族館の中を徘徊します。しかも彼ら「ふく」達の中でもはかわいい顔しているのは小さな小さな子供のふく達。

「こないなもん、どないしてとるねん」

いやいや弱気になることはない。僕の手にはあの世界の戦場を駆けめぐったニコンのカメラF4がいるのだ。レンズフードを外しレンズの頭を水槽表面のアクリル板(ガラスじゃないらしい)にガッシと押しつけます。そうです気分は人気女優の乗る車に必死で食らいつきスモークガラスの窓にレンズを押し当てシャッター切りまくるカメラマンののりなのであります。周囲のガードマンやレポーター役の観光客や無邪気な子供達にもみくしゃにされながら更にアドレナリン噴出必死。しかしいかんせんAT-X270の最短合焦ポイントは70cmとちょっと遠ぎみでピントが来ない。

「ふくはちょっと上向き加減のお顔がかわいいねん」

などと思いながらも過ぎ去るふくには追いつけません。こうゆう時はMFでいってやる!!などと奮闘はするものの手応え無し結果はさんざん。そのそばでデジカメを持ったどこぞかの子供がピカピカフラッシュを光らせながら楽しそうに撮ってる。きっとちゃんと撮れてるんだろうな僕のより。ああもう少し対策を練っておけばよかった。で結果は「ふく」じゃなくって「はりせんぼん」さんが小さく写った写真・・・・はあ。

-2001.12.15