ぐにゃっと安定君2号機
         with Nikon FE2

 

 

 

 

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ぐにゃっと安定君2号機

そもそも釣りをしながら写真を撮りたいという元々随分身勝手な観点で思いついた前回の粘土雲台ぐにゃっと安定君」だったんだけど耐久性の問題から確実な失敗作になってしまいました。しかしこの僕がそんなことでめげたりはしません。(単に楽天主義)今回もGWの仕事の隙間をくぐり友人Tと渓流釣りに行くことになったのでリベンジに挑戦です。構想1分制作2分(当社比2倍)のまたもや思いつきの2号機のお話です。

今回のレシピ

前回は油粘土をビニール袋でくるんだだけのお粗末1分クッキングだったためビニールに穴が開き中からねんどの油が清流に流出しそうになり危うく自然破壊者のレッテルを貼られる寸前になった。そんな失敗から学習した今回の2号機のレシピ

・ねんど       1パック
・サランラップ    適量
・ビニール袋     適量
・セロハンテープ   適量

今回のねんどは近所のお店に行くと「石からできたねんど」なるもの発見。紙粘土じゃないので乾かさなければ固まらないと店員に説明を受ける。(紙粘土だってそうだ・・・)エコな気がするのでこれにした。無論本当にエコなのか解らないんだけど油ねんどよりはましだろうと・・・前回と違うのは「サランラップ」だ。ビニール袋に包む前にサランラップで粘土をコーティングする事にしたの。(かなりの浅知恵)作り方は簡単。粘土を適当な大きさに切りサランラップで包みそれをビニール袋で覆ってセロハンテープでグルグル巻き付ける。作り方の説明が2行で終わるぐらいだから作業は・ぐにゃ・・ビ・・ビー・・でおしまいなの。

早くも欠陥発足

早速FE2くんを乗っけてみると・・・明らかに失敗だ。あまりにも外装コーティングに力を入れた為にねんど特有の「ぐにゃ」感が薄れ「ボコ」ってへこむ程度にしか変形しない。前回より多めに巻いたセロハンテープとサランラップの弊害と思われる。・・・これでは全く意味が無い。そこで少々不便だけど小さな安定君を2個作りカメラの下に2点固定する事にした。
ぐにゃっと安定君2号機 愛称ふたたま君(Xふたまた)の完成だ!!!

いざ出陣

天候は少々曇りがちだが渓流のささやきを聞きながらの釣りは格別の気分だ。またそんな清流の流れや僕を包む様な木々達も僕に「いらっしゃいあなたの来るのを心待ちにしていたのよ。私たちの身も心も全てあ・な・た・の・も・の」と品の良い声で語り掛けてくる料亭の美人女将の様ではないか。これでは撮りたい気持ちもムクムクなろうってものだ。(^^;)

少し大きめの淵をを見つけウエストバックからFE2を取り出す。レンズは万能なAi28mmf2.8にケンコーのフィルターND4を装着。今回のフィルムはフジクロームプロビア100Fだ。

現地でレンズをf8に絞るとだいたいシャッタースピードが1/2秒〜1/8秒になる。これで清流の流れで羽衣を演出しようと思う。フィルターを外せば手持ちで撮れるシャッタースピードになるだろう。しかも今回はなんと水平機持参だ。前回の時ファインダーを覗きにくくピントと水平を合わせるのにかなり大変だったのでシューに取付るタイプの物を用意してみた。これならファインダーを覗かないでも水平チェック出来るのでとっても楽チンだった。

使用感

三脚のように足を調節しないでもいいしかさばる三脚を持ち歩かなくてもいいからとっても楽だ。所がどっこいいざ釣りをしながら撮っていると「ふたたま君」の2個の物体と言うのは非常に邪魔で面倒だ。(贅沢になってる)ましてや余りぐにゃっとならない上に2つの玉を同じ大きさで作ったため段差吸収率が悪いのだ。更に傾けて固定しようとするとカメラが玉の上を滑って固定できない。更に更に固定する岩の上にも玉がくっつかない。やっぱり細部まで変形できる1号機の柔らか感は必要だった。

よく考えてみるとこぼれたら困る粘土より現地で河砂をビニールに詰めた方が遙かにエコエコチックじゃなかろうかと気付く・・・。

結果は・・・

後日現像して今回の写真の出来映えを見ていると・・・う〜んはっきり言って失敗。今回の僕の本当最大の失敗は状況に合わせてシャッタースピードを調整しなかった事だった。遅いシャッターを切れる事にうぬぼれてか常に1/6〜1/8秒くらいで川の流れを写しちゃったりしのだ。流れの速い所はそんなに遅くする必要はないし逆に川の水の透明感を写そうとするとシャッタースピードはなるべく速くしなければ水面がぶれて川底が見えない・・・これでは全然透明感のない写真になってるし。しかもこんな場合露出は気持ちアンダーの方が空の色がとばないし濡れた岩なども質感がでるはずなのに・・・僕の気持ちまでオーバーだったとは・・・
 

清流の透明感が・・・ 流れすぎてまっしろ・・・


これでは本末転倒またもや失敗だ。

しかも28mmの広角レンズを常用してはいたお陰か1/6秒くらいならしっかり岩に身を寄せれば何とかブラさずに撮れる事に気付く。今まで俺は何をしてきたのだ・・・。とはいってもかさばらない粘土雲台は他にも利用価値はある筈だ。バイクで夜景を撮影に行く事だってできるかもしれないし手軽に望遠レンズ固定様に使うのもいい。・・・きっと無駄じゃないはずだよね。・・・きっと使えるよね。

-2001.5.19