NEWの意味
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MFの帝王F3が生産終了に一歩一歩近づく中最近気になる事がある。
もともとニコンの一眼レフカメラのネーミングは非常に単純で解りやすい。
F一桁シリーズもFから始まりF2・3・4・5やF50・60・70・80・90・100さらにFT・FTN・FT2・FT3・・・
と言うF(N+1(10とか101も))の法則に順番はさておき当てはまる。しかも必ず先頭にはFがつくのでFの付くカメラはニコンと言う気がしてとってもいい。(例外でF3と同時に発売されたEMやニコン初めてのAE機ELなどもあるけど・・・)
が・・・一つだけその法則に従わない物がある。
例外のネーミングを持つ機種がある。それはNEWFM2。FM2のXシンクロ速度を1/200秒から1/250秒に変更しファインダーの明るさ等のマイナーチェンジを果たした現行機種だ。本体前面の刻印にはNEWは付いていないけどシリアル番号部に"N"の文字がある。ああニコン様なぜFM2NでなくいきなりNEWなのですか? |
NEWNEW |
取りあえずFMと廻りの機種とを織り交ぜ発売時期を順番にしてみると。
FM(1977年)
FE(1978年)
FM2(1982年)
FE2(1983年)
FA(1983年)
NEWFM2(1984年)
普通に過去の情報から考えれば
FM−FE−FM2−FE2−FA−FM3・・・
と思えるのだが確かに既にFE2でやってのけている1/250秒のXシンクロ速度の変更のみでは3とまで堂々と銘々出来なかったのかもしれない。しかし特にこの手のカメラの寿命は他の電気製品と比べても非常に長い筈だ。FM2との区別の為もあり長い間「NEW」とうたい続けることになるのは明らかだ。それに付け加えもしまたFMがマイナーチェンジをしてしまうとどうするつもりだったのだろう。そんなことになるとNEWNEWFM2なんて事になりかねない・・・と言うより発売から16年経つ今でも「NEW」と書かれていると一部の消費者の「NEW=新発売・最新」と感じてしまう人たちに誤解を招いてしまうのは避けられない。 |
完成 |
しかし逆にNEWの意味を「最上位」「終止符」と捉え「もう新しくマイナーチェンジしない」と勝手に考えてみると少し受ける印象が違ってくる。きっと16年前に既にニコンは「FMとしての完成型はNEWFM2で決まり!」と決断していたのかもしれない。それだけの割り切りを見せる程完成度の非常に高い機種として完成していると言う意味なのかもしれない。となるとNEWFM2を越えるメカニカルシャッター装備のマニュアルフォーカスカメラの世界では他の名優は数あれ度ニコンとしての完成の領域に達したと判断したのかもしれない。でもDXFM2とかでると楽しいぞ・・・(おいおい超合金か) |
「NEW」=「いつまでも」
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でも「NEW」の意味は「いつまでも新しいFMがカメラ屋さんで買えるよ。」であってほしいと切に願う今日この頃です。(因みにFE2復刻も心から願ってます。)
-2000.7.18 |