一日かけて町中をスナップしてきたようでお互いの写真を出し始めました。どうやら写真の発表評価会になるようですよ。F5とEMの対照的な対決になりそうですね。はてさて結果は・・・。さあ続いて聞いてみましょう。
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「しっかしあんたすごい枚数やね〜。一日で何本フィルム使ったん?」 |
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「ほっとけや。F5の「シャキーン」って音がワシの指に話しかけるんじゃい。更にオートブラケッティングなんかしてたらボタン12回押したら1本なくなるんじゃあ。(そんな奴いねーな)そのお陰で3分の1で傑作が生まれるんじゃ。ええかブラケッティングって言うのはなあ戦艦の完璧に的に当てるための艦砲射撃の技術から元は来とるんじゃ。ええかあまず一発撃つじゃろその着弾点を見て調整する訳じゃろが。それをくりかえしゃ・・・」 |
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「そんな本の受け売りみたいな話せえへんでええわ。要するに数うちゃ当てるってことやろ。低い確率やね〜!そんな事せえへんでもうちのEMちゃんでもばっちりやのにねー。それにネガならプリントの時調整してもらえばええんちゃうん。」 |
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「じゃあポジんときはどうするんなー。」 |
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「えっポジ?使わへん。だって私場合被写体は人が多いから表情の良いときに即座に取りたいんやね。そうなると露出に神経まわしとーないんや。レンズの焦点距離は話してる間合いから撮れる35mm固定だからピントだってあらかじめ固定しとけば問題ないし構図は話しながらでも考えられるから最初にことわっとけばいつでもOk!ってわけ。」 |
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「話にならんな。まあええや、ワシの写真見てみー。暗がりに入って撮った路地の一角じゃ、町並みの感じ出とろーが。コントラストの差が大きい状況じゃけど電信柱の影の部分の感じもよう出とる。こんな所から町並みがじんわり感じ取れるんじゃ。補正できんEMで撮ろうもんなら明るいところは真っ白にふっとんじまうじゃろーが。」 |
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「確かにかっきんの写真はええ思うんよ雰囲気もよう伝わって来るし。それよりかっきんの写真、街角スナップなのに人ほとんど写ってへんやん。」 |
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「うるさいな、わしゃあシャイなんや。やっぱり声掛けるのはどうも恥ずかしゅーてのー。」 |
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「と・・・言う事は実は撮りたいやけどとれんちゅう事やろ。」 |
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「・・・・まあ撮ってみたいはみたい。」 |
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「私の写真見て。このおばさんなんか一声掛けて3分立ち話した後の一枚や。ええ笑い顔しとるやん。写真にもコミニュケーションは大切やろ。」 |
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「確かおばさんの生き生きした表情が町の雰囲気によくなじんでええ写真と思うよ。けど、最初っから女の子はそう意味ではすっごい得じゃんか。警戒されにくいし話しかけられてもいやがる人いないじゃろが。ワシなんか居るだけでも警戒されかねんし。でもその分割り切ってF5で物や情景に関しての表現はしっかり行かしてもらおう思うとるんじゃ。」 |
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「と言うことはカッキンのさっき言ってた「F5ならなんでも撮れる」って言うのは嘘って事になるんやない。かといって
私がF5持っても話かけにくくなりそうだし無駄が多すぎてきっとEMちゃんより良い写真とれんやろな。やっぱり結局自分の好きな写真の取り方におーたカメラ使うのが一番ええんやねー。」 |
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「そうじゃのー。確かに何でも撮れる万能カメラはないんじゃのー。カメラは目的より取り方や性格で大きさや機能を使い分けにゃいけんちゅう事かー。でもじゃけー余計ども自分専用のカメラに妙な愛着が沸くんじゃろーな。」 |
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「そやね。」 |
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「付き合うか俺達。」 |
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「いやや!」 |
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