マルチコントローラーバックMF-23のお味

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今回は20世紀最後に届いたマルチコントローラーバックMF−23のお味の報告だ。我が家に無事届いたMF−23。そうまさに勇者が風を切り海を裂き大地を揺るがす聖剣エクスカリバーを手にしたのだ。さあ勇者F4よそなたの宿命に従い魔王を倒すのだ・・・ってじゃあ俺は何?

ニコンMF−23とは

簡単にMF-23についてかくと、彼は裏蓋交換するだけで新機能満載のF4に大変身するF4用最高級(?)オプショナルパーツ なのだ!お目玉機能のコマ間データ写し込みにはNikon一桁の精密なフィルム還送技術がなせる技であり風格(F80Dは・・・置いといて)を感じとることが出来る。F4ノーマルでは不可能なAEブラケティングだがMF-23装着によりも可能になる。しかも1/3EVステップは当たり前だがノーマルでは成し得ない1/2EVステップでも実行可能になるのである。更に1段階は最小1/3EVから2.0EVまで対応し3枚から19枚まで最大±8EVの幅で設定可能もちろん露出センター位置も設定可能とくれば間違いなく最高のAEブラケティング出力カメラとなる。更にピントが合った瞬間に自動レリーズするフォーカスプライオリティーは無人カメラとして活躍し長時間露光もノーマルでは8秒までの露光か後はバルブで露光するしかなかったが最大999時間(F4の電池が無くなる方が早い)まで設定可となる。要するに凄いのである。(^^;)

ネジが取れない

早速「スクランダークロス」合体の準備だ。とりあえずなんにせよ電池を入れてやらねば話が始まらない。ちょっと物を見ているとどうも液晶パネル左に背面にある10円玉ネジがあやしい。10円でネジをクルクルしてみる。まだクルクルしてみる・・・。ん!ネジは緩むが抜けない。再度クルクルしてみる。もっともっとクルクルしてみる。これだけ回して開かないのは明らかに空回り。僕の気持ちも空回り。じゃあ逆回転でクルクルしてみる。あ!締まっちゃった・・・・。なんなのだ〜このネジ結構しぶといぞ!いやいやちょっと待て天下のニコンの造るものにがそんな建て付けの悪い訳がない。これは何か教えがあるはずだそういえばマニュアルがあったはずだ最初からみろ・・・「電池の入れ方」P13あったあった!えーとなになに、

1.電池室カバーをはずします。
   電池室カバー・・・取り付けねじを反時計(矢印)方向へ回せばはずれます。
2.電池を入れます。

「・・はずします。電池を入れます。」ってはずれないですう〜。ちょっと待ってくれセニョリータ。マニュアルの絵はいつの間にかカバーごと取れたようになってる・・・カバーごと?まさかっ!・・・・・・・・・・・・・・・カバーごと取れた!・・こんな事でこんなに時間が掛かってしまった。まったく先行き不安である。しかしさすがニコンである。ネジだけ外れちゃうと間違いなく無くしてしまうはずだ。きっとカバーとネジは鍵とキーホルダーの関係なのだろう。 
かなりいいわけがましいぞ。因みに電池室内に電池が入っていればバネの力でネジをゆるめるだけでカバーごと簡単に外れるのだ。

重量感5割増し

無事電池が入っていよいよF4くんと・・・「スクランダークロース!!!」装着してみた感じはF4くんの重みが増したと言うか厚みが増したというか、たかが120gの裏蓋だが醸し出す雰囲気はそれ以上の剛性感を感じとれる。たちまち2000年問題は無いのだろうかと余計なことを考えつつ日時設定を済ませTokina AT-X270を付け構えてみる。はっきり言って良いぞこの重量感。少し後方荷重気味になりこれでアクセル全快だ!

使用してみた

使い初めでまだ大したことはしてないけれどちょっと感想を書いてみる。無いものねだりはいけない事とはいえやはりF4最大の相棒MFレンズ使用時に絞り値が書き込めないのは少々つらい所だ。あとは想像していたよりコマ間に記録されるデータの文字が小さく解明にはライトボックスとルーペが必要なほどだ。液晶パネルにバックライトが欲しかった。夜景や夕暮れ時などの手元の暗い所での操作にはファインダーを覗かなくて操作できるので非常に重宝すると思えたのだが非常に残念。しかも全く盲点だったのは現像を頼むと間違いなくフィルムは6枚ごとにあるお店に頼むと5コマずつカットしてくれたことがあったがコマ間を境に切り落とされる事だ。当たり前だがこれでは6枚に一つコマ間データーが真っ二つになってしまう事になる。とはいえブラケティング機能は十分役に立ちそうだし何より最終保存体をフィルムとする僕にとっては情報量が増えとってもうれしい。なんだか写真を撮りながら日記を書いているような気分にすらなる変なつきあい方である。だってフォトセレクタリーなんかでパソコンに取り込んでもものぐさな僕はきっとハードディスクが崩壊する迄に整理がつかないだろう実験パソコンなので短期間なのである(^^;)。長時間露光機能は時分秒の単位で1〜999まで設定可能で夜景撮影時には露光時間測定用のボロボロGショックのイルミネーションボタンとの格闘からおさらば出来るはずだ。置きピン自動リレーズ機能のフォーカスプライオリティは屋上に集まる鳥達に接近戦を挑めるかもしれない。そんなこんなで想像だけが先走ってしまっちゃうのが非常に快感だったりするのでMF−23はやっぱりいい!やっぱり何か間違っているような・・・まっいいか・・・-

-2001.1.15