人格まっぷたつ

まず始めにプロローグをお読み下さい

バスに乗ると横4列の席である。
車中には旅行に向かうカップルや
帰省に向かうパジャマ姿の若い女性、
出張のスーツ姿から外国人旅行者と様々である。
カップルや家族の様にまとまらなければ
その4列に席順を選べるわけでもない。
私は東京へ向かうバスに乗り込んだが運悪く窓際だった。
元々バスは車であって家ではない。
その為鉄板の外装と薄っぺらい内装でできた空間といっていい
冬の寒い時期にこの空間に押し込められると
窓側半分の位置で、窓からの冷気と車内暖房とのせめぎ合いが起こるのである。
どちらに寄ることも出来ず眠れない状態が続きながらふと思う。

合間見れない事が自分の中に有ることは本当に不快だ。
どっちに偏ることも出来ず、結論も出せない。
きっと自分がどうしようもなく嫌になってる時というのは
こんな事が気持ちの中で別れて居るのでは無いだろうか。
快適になろうと思えばそれはどちらも解決させて自分で理解すればいい。
それが出来ればいいのだが今のように肩をずらすことも出来無ないのと
一緒で私は不器用であると気が付く。
不器用なほど「余裕」が必要で普段から自分に無理が来ないように
防衛ラインを張り巡らせることになるのだ。
しかしそれをやり続けていては自分だけの世界に入っていくしかないのである。
少しはこの人を割られた様な状況に耐えながら感じ
そして考える事も必要と感じたのである。


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長距離高速バス内紀行 - プロローグ

その昔、都市間交通手段は限られ多くの時間と多くの人々と顔を合わせながら
普段とは違った音色の中で人々はそれぞれの思いに耽っていた。
時は流れ現代では様々な交通手段があり、移動時間も短い。
その上携帯電話の普及と共に個人個人が独立闊歩できる世界がやってきている。
そんな中、昔の夜行列車の様に限られた空間の高速長距離バスにのり
一人思った事から体験したことを書いてみる。


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