のこされた鉢

無人駅の側の一軒のつぶれた商店がありました
ご主人は毎朝きっとこの鉢たちにお水をあげてたのでしょうね
駅を訪れる人たちと毎日のおなじみの挨拶を交わし
まばらに改札の無いホームに入っていく
そして電車の出発する音と共に
すべての音が消える
音が消えご主人の居なくなった風景を
この鉢たちは見続けてるんだろうな
のこされた鉢
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